日常

活字を読まない1週間

のえみが最近試みているものとして、「ずっとやりたかったことを、やりなさい」(元タイトルThe Artist’s Way、こっちの方が呼びやすい)という本の創造性回復プログラムがあります。

このプログラムは書籍の中で語られている創造性を回復するためのプログラムです。

14週間ぶんのメニューがあり、毎週その課題をこなすことを通してプログラムを進めていきます。

この14週間分の課題のうち今週で4週目に差し掛かるのですが、その中で面白い課題があります。

一週間、活字を読まない・エクササイズ

そうです。一週間活字を読まないで過ごすのです。

目的としては、ざっくり言うと外界からのインプットを絞ることで自分の中で考える時間や量を増やすことにあります。

普段外部から様々な媒体で情報がやってきて、それを受け入れるかどうか判別して処理することに頭のリソースの大半を使っています。

自分の中から湧き出るようなアイデアやら何やらを考える時間を取れないから、そのためにインプットの量を絞るべきという考え方です。

他にも、活字を読まないことを通して文字以外でやってくる刺激に対して注意を向けることも目的にあります。

これまで活字の刺激を受けていた分を音とか、触感とか、そういった文字以外のもので受け入れるのがいいそうです。

・・・そう言われても、文字通りに文字を読まないというのは無理です。

今もこれを書きながら読んでます。

「いや、「活字」の定義が違うのか?本を読まないということなのか?」と思ったりもしてみます。

インターネットで言葉の定義を調べると大体共通して「印刷された文字」みたいな意味で書かれています。

ということは、PCやモニターを通して出力された文字は読んでもいいのでは?

物理的な書籍だけ読まないようにする、というようなことならできそうな気もします。

Xはやっても問題ない?やったー!

・・・が、このエクササイズの目的を考えるとPCを通しても何も読まない方が良さそうです。

Xで文字を読んでいる間なんか本当にそれ以外のこと考えていませんし、そういうのをやめろということなのですし。

現代でそんなことできるの?

いやいやいや、そうは言われても無理なものは無理です。

仕事でだって文章を読みますし、周りとのコミュニケーションはチャットがメインです。

それらを通してやってきた情報を捌くのが今の仕事みたいなところもあります。

現代の仕事でそういったことをせずに会話だけで物事を進めることはほぼ不可能です。

そういえば、この本The Artist’s Wayはかなりのロングセラーの自己啓発本です。

アメリカで最初に出版されたのは・・・1992年だそうです。

相当昔です。

今では当時の生活がどんなだったか想像がつかないところまで来てしまいました。

今ほどインターネットも発達していませんでしたし、情報源は活字が大半でした。

物理的な書籍を手元から遠ざけて、仕事でも極力読むものを減らしても仕事が進んだのかもしれません。

そこから現代がどれだけ変わったのか分かりませんが、少なくとも当時と現代では情報化社会の到来前後の大きな隔たりがあるように感じます。

どっちを向いても、何を見ても活字が溢れる現代でそれらを避ける方法はあるのでしょうか。

活字対策を考える

逆に活字を読まないようにする方法を考えることに創造性を使うべき、という話もあったのでいくらか方法を考えてみたりしていました。

まずは明らかに読まずに済ませられるものは読まないようにすることです。

読もうと思っていた本は・・・今週だけはお預けです。

図書館で借りてきていた本も1/3くらいまで読んだのですが残りは読まずに返すことにします。(今回借りてきた本は途中で飽きてもいましたし)

Xはブラウザから消して。

自分が書くときだけアクセスする形にしました。

そうそう、自分が何か書くときだけはそれを読むのは許容します。

このブログも許容します。

読まないということは厳密には自分が書いたものも読まないということですがさすがにそこまでは縛らないでおきます。

仕事で文章を読む分も・・・・許容しています。

本当はそれでは仕事にならない部分があったとしても創造性を発揮して対策を考えるべきです。

が、さすがにその方法は思いつきませんでした。

社内にはビデオ通話の仕組みは導入されているのですが、毎回通話しているわけにはいきません。

通知が文字媒体でやってくるのもあります。読まずにはいられません。

リモートでお仕事する弊害がここにきて出てきました。

残念。

ということでもっとメタな対策として、仕事を休むという選択をとりました。

と言っても先週からお休みの予定は入れていたのですが。

運よく休みを取っていた週にこの課題がぶち当たった形です。

休みの日にはチャットを見ないでいることで仕事関連の文字媒体の情報のインプットを抑えます

そもそも休みの日に考えるべきことではないですが、もう少し自分の中で考える時間をとってもいいような気がします。

このような中途半端な対策ですが今週はこれで過ごしてみようと思います。

ちょっとでも自分の中で思いつくものが増えるといいな・・・