今日は母方の祖父と昼食に出かける予定でした。
いつも通り家を出るのが遅れたので母が今から家を出るという連絡を母方の実家にいる祖父にかけたのですが・・・
母「しんどいん?」
おっと、雲行きが怪しいですよ。
電話の向こうから帰ってくる声の元気がないようです。
まさか感染症?あるいは熱中症?などと気を揉みながら母方の実家に向かうのでした・・・
椅子から立ち上がれない祖父
実際に会ってみると、案の定調子は悪そうにしていました。
外の椅子に座ったまま立ち上がろうとしません。
せめて冷房の効いた室内にいればいいのに・・・
咳は出ていません、でも熱はあります、思い当たる節と言えば午前中に行っていた炎天下での作業・・・となると熱中症の疑いが強いです。
それでも昼は食事に出かけようと言っています。
父と母と子(のえみ)でスクラム組んで作戦会議です。
これは食事は無理、一旦キャンセルして当直医に見てもらいに行こう・・・
という方向で固まりました。一瞬です。そりゃそう。
食事は延期、当直医へ
当直医を調べて、車で向かいます。
祖父は食事をする店とは反対方向に向かっているので不安そうにしています。
一応何度か今から当直医に行く、という話はしたのですが若干否定するだけで分かっているのやら分かっていないのやら。
どうも意識が朦朧としています。
このまま気を失ったりしたら怖いのと、どこへ連れて行かれるのかという不安から気を逸らさせようとしてのえみは色々身近な質問を投げまくりました。
「最近は仕事でどこに行ったの?」
「昨日はどこで作業していたの?」
「朝は何を手伝っていたの?」
「どこで?」
これが最善手だった自信はあまりありません。
ただ、不安を感じて怒り出しそうな患者に対する精神科医の手法で「全く関係のない話題を振る」という話があったのを思い出したのでひたすらそれを実践していました。
それなりに朦朧としていた様子で、何か一つ質問をするとそれ以外のことからは意識が逸れているようでした。
同時進行でポカリを飲ませる
また、同時進行で母親から受け取ったポカリを飲ませます。
熱中症の時にポカリスエットって飲ませていいのでしたっけ?という疑問が頭をよぎりましたが絶対にやってはいけないこと、ということもない・・・と思ったので質問の合間に飲ませました。
一口飲むごとにペットボトルを返してくるのですが、他の質問の後にもう一口、とペットボトルを渡すとまた一口飲むのですよね。
「もうさっき飲んだわ」
とか言い出さないあたり、相当に意識が朦朧としているように見えました。
何度か繰り返すと二口ずつ飲むようになり、病院に着くころにはペットボトルを半分くらい空けさせることに成功しました。
やりました。でもあれだけで足りてたのですかね。
点滴を受けて多少はましになったものの
病院では祖父は点滴を受けることになりました。
30分ほど待機です。論語読みますかね。そろそろ読み終えたいです。
点滴が終わると多少は楽になったようでした。
相変わらず人の手につかまらないと立ち上がれないようではありますが、もう少し意識がはっきりしてきたようです。
ということで、病院からは再び祖父の家までとんぼ返りしました。
食事は祖父は抜きで、3人で向かうことになりました。
祖父はまた次の機会に誘うことにしましょう。
数年前までかなり元気で、今でさえもまだ林業の仕事に出る祖父ですが、今は若干やつれてきている印象があります。
正確な年齢は忘れましたが、80代の後半に差し掛かっていたはずです。
心配を残すまま、今日のところはお別れです。
振り返ると
今日やった対応はどれも正直その時の思い付きでやっていた気がします。
それが正しかったのか、そもそも熱中症にかかっている人がいたときの対応は?といった部分については今になって振り返ったりしています。
熱中症になった際にスポーツドリンクを飲ませるかどうか、意識の朦朧とした相手に関係のない話題を振り続けるのがいいのか、といった点について調べてみました。
「それが正しい」という記事と、「それが正しいというのは嘘!」という記事が同じように出てくるので正直どちらもあまり信用できません。
が、スポーツドリンクを飲ませるのが最善でなかったとしても、他のものを飲ませないよりはマシな気がするので一旦ここは少なくともあるならばスポーツドリンク、という案を採用します。
他も結局は自分で調べて判断するしかないのですが、調べて答えを出すのには当然情報の取捨選択にちゃんと時間をかける必要があります。
また、そんな辺りを既に事態が落ち着いた段階で調べても泥縄です。
日常的にこういう事態に陥ったらどうする、みたいなところは論拠付きで覚えて実践できるようにした方が良さそうだなと思った一日でした。
備えよう。