本を読んだ

羽田 圭介「Phantom」でやってる利率計算、自分はちょっと違うのをやっているよというお話

某所で紹介されていて、なんだか面白そうだなと思ってこの本を買ってきました。

羽田 圭介さんの本で、「Phantom」といいます。

主人公はFIREを目指して5000万円を貯めようとする人なのですが、そのために犠牲にしていることやその金額を貯め切れば幸せになれるのだろうかということについて悩むお話です。

自分も似たようなことを目指してそれなりに極端な生活を送っているので、なんだか共感できるところが多そうだなと思って読んでいました。

印象深いのは時々差し込まれる金利計算をするシーンです。

「このお金があれば、年利5%で運用できると考えたら〇年後にはこれくらいになるな・・・」といったことを頻繁に計算します。

寝るときにすらこんな計算をしているというあたりから、相当に染みついた習慣なのだなと感じられて何だか生々しさがあります。

のえみもこれと全く同じではないのですが、似たような計算をよくします。

今の金融資産がいくらで、毎月いくらを収入から投資に回して、年利4%で運用したら・・・FIREできる金額に達成するまで、あと何年働かなければならないでしょうか。

ちなみにのえみは普段年利は4%で計算しています。それなりに悲観主義者なのです。

お金について考えるという点も、目標の金額があるという点ものえみは主人公と同じなのですが、のえみとしてはその金額に達するまであと何年かかるのか、が気になります。

FIREするということは、本当にそうするのであればそれ以上はもう働かなくていいということになります。

逆にそれまでは、今のこの苦役を続けなければならないということでもあります。

労働は苦役です。やらなくていいならやらないに越したことはないことです。異論はいくらでもあるでしょうが、一旦はそうとして考えます。

のえみはいつもそう考えていますが。

であれば、気になるのはその苦役があと何年続くか、です。

のえみはPhantomの主人公と違って暗算が苦手なので資産運用シミュレータをよく使います。

「資産運用シミュレータ」で検索をかけるといくらでも出てきます。

元本と、毎月の積立金額と、想定利回りと、運用期間を入力すると運用期間の間にいくらになるかがグラフで出力されます。

右肩上がりのグラフ。

元本は平坦で、積立金額は年々同じ勾配で増えていきます。

利息だけが勾配がだんだん急になってきます。

そしてそのグラフを特定の金額の水平線を見ていくと、ある一点で積立金額がその金額を越します。

運用資産が目標金額を超える瞬間です。

その交わる点のx軸の値が、何年後にそれが起きるかを指しています。

のえみの場合はそれが20年弱でした。

ライフステージの変化は差し当たり考えていませんが、このままいけば・・・それくらいで達成できるという見込みです。

目標金額というのはFIREするために必要な金額のことなので、逆に言うとその金額が溜まるまで今のペースで入金を続けるということです。

今の苦役が、あと20年弱続く・・・

のえみは仕事がしんどくなった時や運用資産が大きく上下したと気によくこの計算をするのですが、毎回しんどくなります。

これでも定年を迎えるよりはだいぶん早くに必要な金額を達成できるということではあるのですが。

利回りが1%増えれば約1年期間が短くなり、1%減れば2年ほど期間が長くなります。

利率の威力を感じます。人生の中の1年の自由な期間というのは、かなりの価値を感じます。

稼ぎに結び付かない本を読み、何のためにもならないゲームをして過ごせます。

のえみの人生の今のところの究極の望みは、そんな余暇です。

今はやることなすことのすべてを何かのため、特に稼ぎに結び付けなければならないと思って生きています。

仕事のこと、学習のこと、こうやってブログを書くこともそうです。ブログの方は本当に何も芽が出そうにありませんが。

何かためになることのために何かしなければならない、そんな気分で日々を生きているので土日すら心が休まりません。

次の資格試験の勉強、技術の勉強、勉強会の出席、イベントの出席・・・

そういったものに忙殺されています。

好きであることには努力では勝てないということで、好きでもない技術を好きになろうとする努力すらしています。しんどい。いつも自分が惨めな嘘つきに感じています。

なので、必要な金額を貯め切ったらそれらはすべて放り出すつもりでいます。

こういったものから抜け出すための手切れ金、自分の人生を買い取るための価格、それがFIREの目標金額だと考えています。

Phantomを読みながら、そんな人生観の違いを感じて過ごしていました。