のえみは文章を書くのが大の苦手です。
こうやってブログを書くのも全然好きではありません。
ブログを書き始めた理由の一つには文章をちゃんと書けるようになりたい、というものがあって、ここ3-4か月くらい、少なくとも週に2本を書くぞと決めてやってみていますがまだまだ好きになれません。
いつもまずブログに書くネタを考えるのに詰まり、文章を書き始めようとすれば書き始めの一文に詰まり、それ以降の内容に詰まります。
どんなことを文章で表現しようとするかまとまらず、最後にはなにも身のない文章になってしまったと諦めて、見返す気も起きずに公開ボタンを押しています。
自分で書いた文章も好きになれません。
自分が書いたものを後で見返せません。きっとひどい文章だと思っています。
ブログを書くにあたっては「だれか人の役に立つものを書きましょう」と言われていてそれを目指すべきだとは思うのですが、それをできるような気はしません。
自分でも、見返す気にもならないです。
過去に何冊か文章の書き方の本は読んでみたりしました。
骨子の作り方、纏め方、書く内容は書く前に並び変えようとか、伝えたいことをランク分けして重点的に伝えたい部分を詳細にしましょう、といったテクニックを身に付けてみたりはするのですが肝心の内容がない。
書きたいことがないこともあれば、これは書きたいと思っても文章にできるほどの知識がないことに書き始めてから気付くこともあります。
そして話をまとめるのも、締めくくるのも苦しいです。
とにかく文章を書くことのすべてが苦しくて、書いたものはすべて苦し紛れの出涸らしみたいになってしまいます。
そんな状況をなんとかしたくて結局再び文章の書き方の本を探してしまうのですが、その中で少し毛色の違うものを見つけました。
15人の作家によって書かれた文章の書き方の本
この本は、「文章レッスン」とあるとおり文章の書き方について紹介するものなのですが、文章を書くプロの方々による文章を書くとは、ということに対するエッセイ集みたいな形をとっています。
15人の作家がこの本には登場するのですが、それぞれが「自分はこのようにして文章を書き始めた」とか「普段はこんな風に書いているよ」とか「こういう風に書くと書きやすいよ」といった形で文章の書き方を紹介します。
普通文章の書き方のハウツー本では、一人の著者が体系立てて書き方を紹介することが多いです。
「文章のネタはこのように探すべき」とか、「まずは内容をまとめて、それからああして、こうして・・・」といったような流れで、文章を書くことの全体を網羅的に説明していくパターンです。
一方でこの本では、いくつかのトピックについてそれぞれの作家がエッセイのような形で書き方を紹介しているのです。
トピックとしては例えば、「自分は、何を書きたいのか」とか、「自分の感じ方を知る」といったものが扱われています。
読んでいると、文章を書いていてそれぞれよく困るところ、疑問に感じがちなところをそれぞれの作家の視点でアドバイスされているような気分になります。
作家のエピソードから得られる知見
のえみとしては文章の書き方がこういったエッセイ形式で書かれていることが新鮮に感じられました。
文章を書く人によって「自分の場合は・・・」みたいな話を並列で聞くことで、自分はこの人の考え方に近いな、とかこのひとのこの書き方は自分にも合いそう、みたいな形で取り入れられそうな部分を個別に見つける人ができます。
自分の場合、文章表現の幅を身に付けるために文章の「スクラップブックを作る」というアイデアはすぐに試せそうに思いました。
新聞の記事や写真で作るスクラップブックと同じように、面白いと思った文章の表現をメモとして手元に書き写しておくのです。
後で振り返った時に文章としてそのような表現もあるんだなと思い返すことで自分が書く文章の表現の幅が広げられそうです。
のえみはこれまであまり人の文章を読んで面白いと過去の表現を自分も取り入れたいと思ったことがなかったので、何か取り入れられそうなものがないかと思いながら文章を読むのはなにかためになりそうな気がします。
それでも、まだ文章を書くのが楽になりそうな気はしない
のえみがこのような文章の書き方本を読むのは文章を書くのが楽になって、思ったことを表現して人に受け入れられるようにしたいからです。
その訓練の場としてこのようなブログを書いてもいます。
それでも、まだまだ文章を書くのは楽になりません。
こうやって記事を書くのでさえ、もう2時間くらいかかっています。
また書き上げた後は見返しもせずに公開ボタンを押すでしょうね。
「見直しをしよう」というのはこの本にも書かれていたことなのですが、まだできる気がしません。
ただ、様々な作家の方々が文章を書くことについて語っているこの本を読むことを通して、書く人にも様々なスタイルがあって、それぞれに悩んだり方法を持っていたりするということを感じました。
これによって方法論それ自体を知ることより広い視点での文章の書き方というものの捉え方を得られたような気がします。
いい文章の書き方は一つではないし、そのうちの一つでも身に着けば文章が書けると言えるはずです。
そういったところを目指していけばいいかなと感じる一冊でした。