日常

念願のバルコニー

この部屋に引っ越してきて半年弱が経ちました。

のえみはこれまで何度かアパートの引っ越しをして今に至るのですが、じつはバルコニー付きの部屋に住むのは大学を出て以来初めてです。

仕事を始めてから住んでいた部屋は二つあるのですが、どちらもバルコニーのない部屋でした。

窓の外にちょっとした柵みたいなものはあるのですが、何か物が置けるような場所ではなさそうでした。

室外機が置いてあるのと、どうしてもそこに洗濯物を干したい人がえらく無茶をした配置でハンガーを吊るすための物干し竿をかけていました。

のえみはそんな危なっかしいことはしないで、おとなしく部屋干し用の物干し竿を買ってきて、そこで洗濯物を乾かしていました。

いくらでも大きくないので洗濯物は乾きづらく、それでも場所は取るのでスペースを圧迫しました。

特に東京にいたころに住んでいた部屋は狭かったので物干し竿をよけて移動するのが大変だった記憶があります。

翻って、今住んでいる部屋はバルコニーがあります。

大学を出て以来使うことのなかった物干し竿の出番が巡ってきました。

そしてお世話になった部屋干し用の物干しは、バスタオル掛けの仕事を得ました。

この部屋に移ってきたときの選択事情の大きな変化です。

とはいえ、よかったことばかりではありません。

この部屋は窓があまり多くなく、あってもすぐ隣の建物に遮られがちなのであまり光が入ってきません。

日中でも昼前くらいになるまでは部屋のライトを付けなければ少し暗い中で過ごすことになります。

そしてさらに、バルコニーがあるので洗濯物を外に干すようになったのはいいのですが、その洗濯物を干すと外の光をさえぎって部屋がさらに暗くなります。

のえみはそれなりに洗濯物をためてから干すので一度に干す量は多めです。

いつもハンガーが若干足りなくなって既に洗濯物がかかっているハンガーに無理やりかけたりしています。

それだけやると窓から外を見ると一面洗濯物、部屋の中は薄暗い・・・なんてことになりがちです。痛し痒しです。

他の部屋にいたときはバルコニーが欲しいなんて思っていたのですが、いざ手に入れてみると別の不満が生まれたりします。

抽象的に捉えてもそういうことはよくありがちです。

何かを手に入れてもそこから別の不満が出てくるのです。

なんだか、そんな人生の縮図、早まった一般化を感じながら今日も洗濯物を干します。