日常

家の野良猫を眺めたくなった秋

のえみの家の周りも大抵の地方都市らしく野良猫が何匹かいます。

学生の頃は冬になるとエアコンの室外機のそばで暖を取っているらしい猫の鳴き声が外から聞こえてきていたりしました。

今も、おそらく何代も代替わりはしているでしょうがその子孫と思わしき野良猫がいるようです。

のえみは野良猫とコミュニケーションを取ったり触りに行ったり餌を与えたりみたいなことはほぼほぼしません。

昔は野良猫がいると「いるなぁ」と思って眺めたりもしていたのですが、向こうからするとそんなにみられるのも気持ちが悪いだろうと思うようになって数年前からは野良猫を見ても目線を外して放っておくようになりました。

互いに気にしないくらいで暮らしていくのが、野良猫とも他の人ともちょうどいいような関係性のように思います。

思うのですが、最近になって急にその野良猫をもっと眺めて見たくなってきました。

早朝に外に出た時に道端で出くわすと、何かその日は幸運なことがあるんじゃないか、とか考えるようになってきたのです。

何のきっかけがあるわけでもないのですが。

思えば、家の周りに住んでいる野良猫についてどんなのがいるのかもあまり把握していませんでした。

何匹くらいの猫がいるのだろう、どのあたりをうろうろしているのですかね。

毎回違う場所で見かけます、同じ場所ではとどまらないのでしょうか。

なんだかそんな疑問が沸いてきます。

それ以降、外に散歩に出る度に今日は野良猫を見つけられるかなとか、どのあたりで見かけるかなとか意識するようになってきました。

相変わらず同じ場所で見かけることはないのですが、それぞれどんな種類の猫とどこで出くわしたかを覚えておくようにしています。

今日も朝散歩していると白黒柄の猫が稲を刈った後の田んぼの中を横切っていくのを見かけました。

すれ違って、後ろを振り返るとその猫が田んぼから道路の方に上がろうと様子をうかがっているのが見えました。

すぐに道路に上がるのではなく、時々こちらの様子も伺いながら上がるタイミングを見計らっているのでしょうか。

あまり眺めているのも善くない気がしてすぐ立ち去りましたが、そんな場面を眺めていたくて最近は散歩に出かけていきます。