日常

大人になってから図書館通いを始める夏

のえみは引っ越ししてからやりたかったことが一つあります。

それは近所の図書館に通うことです。

大学生の頃、長期休暇には地元に戻ってきて、日中ずっとその図書館で過ごしていたことがあるのです。

大人になって仕事を始めて、県外に出ていたのですがこの度引っ越しして地元に戻ってきたので、再びその図書館に通うようにしたかったのですよね。

大学生のころと今と、読みたいもの

大学生のころに通っていた時に読んでいたのは、主にSFと翻訳小説でした。

SFで特に読んだのは「老人と宇宙」というシリーズです。

75歳になった老人が地球から離れて宇宙でCDF(コロニー防衛軍)という軍隊の兵士になることを選択できる未来で、主人公は兵士となることを選んで宇宙に出かけていくお話です。

2010年ごろの本で、全6巻で完結しています。

軽薄目な口調でウィットに富んだ会話をする主人公たちが好きでした。

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気に入り過ぎて、仕事を始めてからはシリーズのうち何冊かを自分で買って読んでいます。

今もこの部屋にありますよ。

翻訳小説で気に入っていたのは「ハートブレイカーズ 失恋に効く28のルール」。

アメリカのハイスクールの女学生仲良し4人組のうち3人が同じ日に彼氏と別れたので、残りの一人が色々アドバイスをしてそれぞれ乗り越えさせるお話です。

その残りの一人というのが両親が心理カウンセラーか何かという設定でした。

だから失恋に関して色々アドバイスができたのですね。

自分が思ったこととしては、たぶんそういう設定はこの本がアメリカのティーン学生向けの児童書みたいなポジションの本として作られたからなのではないかと思うのですが、はてさて。

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そんなお話も魅力的なのですが、個人的に特に気に入っているのは表紙です。

U10というイラストレーターの方が描いた表紙なのですが、4人とも私服がお洒落です。

正直半分くらいは背表紙と表紙を見て読み始めたのですが、それだけ引き寄せられるものがありました。

一方で今読みたいのは歴史と哲学関連の本です。

個人的な目標として、30歳になるまでに歴史と哲学について一通り学びたいと考えています。

一通りとはどのレベルを指すのかについてはまだふんわりとしたところしか考えていないのですが。

現在に至るまで世界でどのようなことが起きて今の形になったのか、その中でどのように世の中に対する考え方が変わってきて今に至るのかについて知っておきたいと考えています。

今の世の中がどうしてこうなっているのか、という問いに対する自分なりの答えを持ちたいのです。

そのために今は哲学関連、特に哲学史から手をつけています。

古代ローマから現代まで、どんな人がどんなことを考えたのかを知りましょうね。

本当はそんなこと考えていないのかも?

そんな高めの理想を語ってみたは見たのですが、正直本当はそうではないのではないかと思うこともあります。

というのも、自分は本当は本を読むことがそこまで得意ではありません。

読んだことは頭の中でまとまらず、読んだ後に覚えていることはほとんどありません。

その割に一度読んだ部分を読み返すというようなこともしないので、忘れるに任せています。

つまるところ、何かを読んでもそれを身に付ける気があまりないようなのですよね。

自分のことながら他人事のように語りますが、ちょっとした悩みでもあります。

ひょっとしたら自分が何か読むのが好きなのはただただ活字中毒なだけかもしれません。

その気がないために読んで何か学ぶことによる効用はあまり得られるかもしれません。

まあそういった面があったとしても何か読むことは続けたいと思います、何も得られないようで何か心に残ることがあるかもしれませんし。

あるいは本当に意味がなかったとしても、意味が無いのに続けられる趣味というものは一つは持っておきたいです。

自分の人生には一つそういうものが欲しいと考えています。

そんなことを考えながら過ごす週末です。