またも夜行バスで三重まで行ってきました、のえみです。
今回のお出明けの理由は前の住居の鍵を返すためなのですよ。
さて、その生きと帰りの交通手段なのですが、のえみは普段は行きも帰りも夜行バスを利用しています。
行先までの直行便があるのと、あとは単純に移動の料金が安いから、というのが理由になります。
他の交通手段となると飛行機か、あるいはマリンライナー+新幹線+鉄道かとなるのですが、直行便の夜行便にはコスト面で到底敵いません。
のえみはこのあたりケチなので。
そのためのデメリットには目をつむります。
目次
夜行バスのデメリットと言えば寝られないこと
夜行バスに乗ることの最大のデメリットと言えばやっぱりバスの中ではよく寝られないことです。
ひどいときは10分おきくらいに目が覚めて、バスの前の方にある緑色に光るデジタル時計を恨めしげに眺めては早く時間がすぎないかと念じたりしていました。
それでも10分おきくらいには時計を見て、まだ10分しか進んでいないとか、たまに運よく40分くらい意識を失っていたことを喜んだりしていました。
中々に酷い移動時間でしたね。
それでも夜行バスを使い続けているのが不思議と言えば不思議です。
周りの人に聞くと、それが嫌なので鉄道で朝から出かけることを選ぶ人もいるそうです。
ごもっともです。
で、その寝られない問題については実はそこそこ前に解決策を見つけていたのですよね。
その解決策というのはシンプルに、リクライニングを倒してちゃんと寝る体勢で寝ることです。
これだけで、少なくとものえみの場合はバスの休憩時間までは目を覚まさずに寝続けることができるようになりました。
わーい。
これまではリクライニングを倒していなかった
ところが、ここ最近までは実はその方法を分かっていながらもとることができなかったのですよね。
つまり、夜行バスでリクライニングを倒すと寝つきやすいのにリクライニングを倒さずに何とか寝ようとしていたのです。
それはいったいなぜかというと、ただただ後ろの席に座る人に遠慮していたからなのですが。
いや、分かっています。
バスに乗ってリクライニングを倒すときは後ろの人に一声かけてから倒してください、ということは一声ちゃんと書けたら倒しても構わないということくらい。
ただ、バスに乗った時に後ろの席の人が寝てたりしたらもう起こせないじゃないですか。
せっかく寝ているところを起こして「リクライニング倒していいですか」と聞きづらくて。
また、リクライニングをある程度倒しても倒し具合が足りなくて結局寝られるほど倒せなかったこともありました。
その時も、一度倒すところまで倒したリクライニングをそれ以上さらに倒しづらいじゃないですか。
相手からしたら「これくらいまでなら倒されてもいいかな」と思っていたのがその後で「ごめん、もう少し倒します」と言って許容ライン以上に倒されたりしたらさすがに怒るんじゃないか・・・
そんなことを考えたりしていました。
そういうわけで、これまではなんとかリクライニングを倒さずに何とか寝られないか悪戦苦闘してきました。
例えば寝るときに片足を抱え込む体制にして膝を枕にしようとしてみたり、あるいは窓を枕にしてみようとしてみたり・・・
とにかく体を伸ばすか、あるいは丸めて安定させようと色々な体勢を試しました。
でも、どれも安定しません。
安定しないということは、バスの動きに合わせて体勢を意識してバランスを取らないといけないということで。
座席での体のバランスを意識しながら寝られるかってそれは無理な話で。
そういうわけで結局寝られなかったのですよね。
残念。
リクライニングを倒してもいいのかと思えるようになった理由
さて、そんなことが何度か続いたある時なのですが、相も変わらず夜行バスに乗って眠れない夜を過ごしているとのえみよりも後の乗り場から乗ってきた人が前の座席に座りました。
その時、のえみは何とか意識を半分くらい飛ばすことに成功していたのですが・・・
「ちょっと、座席倒してもいいですか」
と、声をかけられたのですよね。
座席を倒していいかと聞かれたらまあほぼ反射的に「いいですよー」と返してしまうのが人間の性で。そんな性はありませんが。
それからどれくらい倒すのか様子を見ていると、かなりの角度で倒してきました。
45度、50度?それくらいです。
もうその方の後ろ髪、ちょっと覗き込めば生え際が見えるくらいまで倒してきました。
のえみは足元に置いたバッグがかろうじて膝に乗っけられるくらいの窮屈さになります。
中身を取り出そうとすれば一度横を通して取り出さねばなりません。
ここまで倒してくる人がいるものなのだなぁ・・・まあのえみは構いませんが。
と考えたところでのえみは気付きました。
リクライニングはこれくらい倒しても、怒られることは稀なのでは?
さらに、その許可をもらうために寝ていた人を叩き起こしても、やっぱり怒られないのでは?
さすがにどちらも許したのえみの寛容さをそのまま人に期待するのは期待しすぎな気もしますが、この世に生きる他の方々がリクライニングを少々窮屈なレベルまで倒すと怒るというほど寛容でないと考えるのも考えすぎなのではという気がしました。
倒されて窮屈になった勢いで後ろの人に聞いてみました。
寝ていましたが何度か声をかけて起こしました。
そしておそるおそる聞いてみます。
「すみません、リクライニング倒していいですか・・・」
快諾されました。チャンス到来です。
のえみもリクライニングをそれなりに倒します。40度、50度くらい?それでも遠慮がちですが。
そして、何も言われませんでした。ひょっとすると後ろの座席の方も窮屈になったやもしれません、そうなっていたら申し訳ないのですが。
その日の移動ではよく眠れました。なんだかむしろ晴れやかな気分でした。
それ以降、夜行バスでリクライニングを倒すことに遠慮しなくなりました。
後ろの方が寝ていても何とか声をかけて、できる限りリクライニングを倒すようにしています。
よく倒すほど背もたれが平面に近づくので体が安定して寝やすくなります。
夜行バスでリクライニングを倒すことは遠慮しなくていい!
誰にも当てはまる方法ではないかもしれませんが、夜行バスで寝られないという方はなるべくリクライニングを倒してみるのが一つの方法かもしれません。
そしてそれには案外遠慮しなくてもいいのでは、と思います。
以前のえみの前の席に乗ってきた人も眠りこけていた自分に対して遠慮なく声をかけてきましたし、今ではのえみも同様に声をかけます。
そうした方が寝やすいということであれば、夜行バスという同じ船に乗りかかった人の条件はみな同じなのですし、案外許してもらえるものなのではと感じます。
リクライニングを倒して寝るの、おすすめです。もちろん、後ろの席の方に一声かけてから、お願いします。