本を読んだ

初見で「スタートレック」ノベライズを読む

「スタートレック」というテレビ番組発のSFのシリーズが昔からあったようです。

のえみもタイトルと一部のエピソードだけは見たことがあるのですが映像作品を見たことはなかったのですよね。

ほぼ全くのノー知識です。

そんなことを思っていたら、古本屋で見つけたので気になって手に取って読み始めました。そのまま買って帰ってきてしまいました。

「スタートレック」は惑星連邦に属する宇宙船「エンタープライズ号」とその船員たちの冒険の物語でエピソードは大量にあるのですが、あらすじで調べてみると今回買ってきた本はその中の「劇場版スタートレック」のノベライズみたいです。

なんだか主人公が不穏なお話

どうも3年ほど前まで主人公で船長のカークたちはエンタープライズ号で5年にもわたって大冒険をしていたそうなのですが、その功績やら何やらでカークはここ3年程地上で勤務していたそうです。

そんな中で今回は宇宙から危険な雲状の物体が地球に向かって飛んできているということで軍に呼び戻されるのですが、上官からはカークが地上勤務をしていた3年の間に新しい船長を用意しているから今回は船長としては復帰してほしくなさそうな扱いを受けます。

ところがカークとしてはそこで船長という立場に固執するような態度を見せます。上官を言い負かしてエンタープライズ号には船長として復帰しますが新しくなった船内に戸惑うわここ3年間船長として船を仕切っていたデッカーは急に副官に格下げされて納得できないわでまあまあ不穏な空気を見せます。

のえみは主人公たちの数年前の冒険の話も話に出てくるベテランの乗組員のメンバーもよく知らない中で読んでいたので「なんで初っ端からこんなに不穏な空気で進んでいくの」といった気分で読んでいました。

置いてけぼりを感じながら読むのが楽しい

普通こういう昔の宇宙冒険ものの最初の方のエピソードでは意気揚々と冒険に出かけたり最初の事件をその事件に集中して何とか解決する話が入るものじゃないかという気がします。

そういったエピソードを通して主人公たちの特徴だとか考え方みたいなのが分かっていく・・・みたいな展開をするのかと思っていましたが、このノベライズは一巻から主人公の引退からの復帰とそれに伴う元の仲間との若干のすれ違いから始まります。昔の作品ながら飛ばしてくるなぁという感じがして、逆に面白く読めました。

そういう話になっているのはなぜかというのはこの話の前後を調べてやっとわかった部分ではあるのですが、ノベライズのもとになった劇場版のエピソードが時系列としてテレビシリーズのエピソードの後の物語だからみたいです。

先述の通りテレビシリーズの中で5年間にわたって大冒険を繰り広げて、その後の話だったわけです。

ガンダムでいうところの逆襲のシャアみたいな時系列の話です。

そりゃ最初にこのエピソードから読んでも置いてけぼりを食うわけです。

のえみとしてはそういった部分が逆に面白かったのと、「地球人以外の異星人は地球人とは全く違った考え方をする」みたいなことが当たり前の世界観になっているようなこの宇宙が気に入ったのとで面白く読み進めることができました。

このノベライズのシリーズはまだほかにも何冊もあるようです。

古本屋においてあるかどうかは定かではありませんが、ちょっと探してみましょう。